チロ愛死

著者 :
  • 河出書房新社 (2010年9月18日発売)
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本棚登録 : 238
感想 : 41
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荒木さんには生涯の女性がいた。
陽子さんとチロちゃん。

陽子さんが亡くなった後、約20年間生きたチロちゃん。
自分の役目をとても理解していたんだろうな。
荒木さんと長く過ごすこと、荒木さんの被写体として己のあるがままの姿を見せていくこと。

猫は、気ままだけど、実はご主人さまの顔色や態度を見て気遣っている生き物。

チロちゃんは今頃天国で、陽子さんと井戸端会議しているのかもしれない。荒木さんがいつか天国に召された時にどうおもてなししようかとか。

猫が過ごしやすい世の中になればと切に思いますが
この本は、そんな世の中のために必要な本だと思う。
猫を手放す人たちに、立ち止まって見て欲しい本です。

私も猫と一緒に住んでいますが、日々の姿を写真に納め続けていきたいと思います。
私が生きていくにあたって、猫との日々は人生の最大のプレゼントだなと、この本を読んで改めて思いました。

読むたびに涙が出ます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 写真関連
感想投稿日 : 2017年2月11日
読了日 : 2017年2月11日
本棚登録日 : 2017年2月11日

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