作者の葉田甲太氏が丁度僕と同じくらいの歳のころに途上国カンボジアで何かができないかと思い小学校を立てた話。
カンボジアという国をほぼ知らなかった状態から1年後には小学校を建てるという目標を達成するまでの間の彼らの葛藤が赤裸々に描写されている。
中でも印象的に残った場面がある。それは彼かが最初にカンボジアを訪れた時AIDS病棟で出会った女性と再会しようと再び小学校を建てる前に病棟に訪問した時、彼女はすでに亡くなっていた。その時作者の葉田甲太氏が「医者になるということはこういう不条理な出来事を、受け入れていくことなんだろうか」そのように自問自答した部分だ。僕は作者のような立派な人間になれるかどうかは分らない。だけどこれに似た感情を抱きさらなる高みを目指すときが遅かれ早かれ来るのだろう、読み終わった瞬間そう思いました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年3月12日
- 読了日 : 2012年3月12日
- 本棚登録日 : 2012年3月12日
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