「生きていてよかった」
江戸と明治の狭間で理不尽な罪を抱えた三人の罪人。
暮れも迫ったある日、解き放ちとなった。
この三人に生きる希望を、輝かしい未来を与えたのは神でも仏でも新政府でもなく、武士と言っても不浄な存在として先祖代々牢役人を務めた一人の武士だった。
罪人とはいえ、生身の人間を斬ってきた自分自身、先祖の罪を一身んに背負い、自分の命と引き換えに三人の罪人に生を与えたのだと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
時代ミステリー
- 感想投稿日 : 2015年8月9日
- 読了日 : 2015年8月9日
- 本棚登録日 : 2015年8月2日
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