CLANNAD -クラナド-

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感想 : 10
5

何かを批評する態度として、
自分で実際に触れる前から、
表層的な部分だけを見て、
あるレッテルを貼る人がいる。
本当に、愚の骨頂だと思う。

私自身、
他人の批評は参考にするが、
自分で体験する前に、
その作品の是非を、
決して判断しないようにしている。

無知識で、
体験的認知に乏しい人ほど、
社会的な通念でモノゴトを測り、
知ったかぶりをし、
文化というものに序列をつけたがる。

映画>テレビドラマ>アニメ>ゲーム>ギャルゲー

本当か?

体験しもしないで、
みんながそうだと思っている、
と自分で勝手に思っているだけではないか?

掃き溜めのような映画だってあるし、
希有な宝石のようなゲームだってあるのだ。

文化に序列はない。
判断するのは、あなただ。

前置きが長くなったが、
まず、ギャルゲーという、
偏見を拭い去ってほしい。
そして、つべこべ言わず、
プレーしてみてほしい。

私がこれまで接した
映画、文学、漫画、ゲームの中で、
これ以上、泣いた作品はない。

閉口するような、
萌えキャラも登場するし、
「…」なギャグも多発する。

しかし、この本(ストーリー)は、
それ以上に素晴らしい、のだ。

テーマは、家族愛。
人は一人では生きていけない。
誰かに支えられて生きている。

このことを、
難しい文章で言うことはカンタン。
しかし、ゲームとして、
エンタテインメントに昇華し、
それを誰にでもわかりやすく伝えた、
という点で、この作品は、白眉なのだ。

どんなに、世が荒んでも、
それでも、世界は美しい。

そう、思える作品です。

とにかく、やってみてください。
ぜったい、後悔しないはずです。



読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 泣ける
感想投稿日 : 2009年1月27日
本棚登録日 : 2009年1月27日

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