直木賞作品の表題作を含む8編の連絡短編集。第1話の「おさせ伝説」を読むと、さすが「戦国自衛隊」の作者だけあってSF的作品が連なるのかと思いきや、残りは昭和の古き良き新宿を舞台にした酒と人情の世界を描いた作品ばかり。
どの短編にも登場するのがベテランバーテンの仙田。彼が主人公や狂言回しとなり、様々な新宿の夜の顔を紹介する。
ちなみに、作者曰くバーやクラブ、キャバレー、スナックに違いはないとのこと。その店が名乗れば、それはバーとなり、スナックとなる。こうした境界のない混沌した世界を、住民たちは堪能する。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
古典的名作
- 感想投稿日 : 2019年6月18日
- 読了日 : 2019年6月18日
- 本棚登録日 : 2019年6月18日
みんなの感想をみる