5つのSFミステリー短編集。どの作品も、現在すでに生み出されている最新技術が発達し、普及した10年くらい先の未来が舞台。そして、どんでん返しがラストに待ちかまえる本格的ミステリーの王道。さらに、最初の4つの短編を効果的に使った書き下ろしの第5話で締める。これぞエンターテイメント小説集だ。
本書で取り上げられる人工知能や仮想現実など最新のテクノロジーは間違いなく社会を豊かにする。その一方で、感情や不器用さを持つ人間はそれに対応できるのかと、心配になる。技術と一緒に進化する人間がこれからは求められるのだ。
進化できない人はベーシックインカムをもらって満足しているしかない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2020年2月13日
- 読了日 : 2020年2月13日
- 本棚登録日 : 2020年2月13日
みんなの感想をみる