なぜボランチはムダなパスを出すのか? ~1本のパスからサッカーの"3手先"が見えてくる~ (サッカー小僧新書)

著者 :
  • 白夜書房 (2011年12月20日発売)
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最近のサッカー日本代表では本田や香川、長友など海外チームで活躍し、強力なシュートやドリブルで観客を沸かせる選出たちが目立つ。その一方でチームの勝敗に直結すると指摘されるのがボランチのポジションをこなす遠藤保仁の存在だ。

この遠藤という選手、決して派手さはない。タラタラと走っては短くて遅いパスを繰り返すだけの単純なプレーをしているようにしか見えない。それなのに、彼は味方からのパスを多く受け、ボールは彼のところに集まる。なぜ彼がチームで信頼されているのか、イマイチわかりづらい。そんな彼のわかりにくさは、ボランチというポジションの難しさ、奥深さにつながる。

本書は素人からは理解し難いボランチというポジションを解説し、サッカーの見る目を豊かにしてくれる。遠藤の何でもないパスの意味を読み解くことで、日本代表のサッカー観戦は何倍にも面白くなる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: スポーツ
感想投稿日 : 2014年2月18日
読了日 : 2014年2月18日
本棚登録日 : 2014年2月18日

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