ガラパゴス (上)

著者 :
  • 小学館 (2016年1月26日発売)
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本棚登録 : 839
感想 : 111
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上下2巻で、読み応えのある作品だった。

人間扱いされない派遣労働者、欠陥車隠し、トラブルの隠蔽など、日本経済、製造企業、人材派遣会社が抱える問題、そして闇が凝縮されたミステリーだ。

警視庁継続捜査班の刑事、田川は、同期の鑑識課、木幡から身元不明遺体の身元割り出しの手伝いを頼まれる。

その作業中、自殺として処理された男性遺体の写真から、実は、他殺体であることを見抜く。その瞬間から、長く困難な捜査が始まるのだ。

だが、最後がなぁ~。権力を持つ人間がよってたかって、真実に蓋をする。巨悪に手が届かない。そんな構図の作品は、もう、飽き飽きなんだけどな。

だからやっぱり、スーパーヒーローの登場を、誰しも願ってしまうんだろうな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 警察小説
感想投稿日 : 2017年9月3日
読了日 : -
本棚登録日 : 2017年7月31日

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