犬の掟

著者 :
  • 新潮社 (2015年9月18日発売)
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本棚登録 : 301
感想 : 41
4

二組の刑事コンビが、別々の角度から一つの事件を追いかける。



徐々に集束してはいくのだが、

物語開始からしばらくはバラバラ感が気になる。



謎の輪郭がボンヤリし、どこを目指しているのか、

きょろきょろ、ウロウロしてしまった。



二組の刑事コンビが同じ事件の捜査に当たるのだが、

結末近くまで、その二組が相まみえることはない。

そのため、なかなか、真相のシッポさえ見つからない。



だが、ワタシたちは、中盤からひょっとしたら、ひょっとしたら、

という薄ぼんやりした疑いにひっぱられて、結末まで

持っていかれる。



謎の解明や事件の決着にスッキリ感はないのだが、

人の死は、肉体的な死ばかりではないという事実が重い。



暴力団幹部の深沢が車の中で、手錠をかけられたままの

射殺体で発見される。



その捜査で、所轄の門司、波多野の二人の刑事が再会する。



警視庁捜査一課のもう一組のコンビ、松本と綿引は、

二年前に起きた変死事件との類似性から、独自の捜査が命じられる。



実は、門司、波多野、松本は、七年前に発生した

事件の現場を共有していた…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 警察小説
感想投稿日 : 2018年11月1日
読了日 : -
本棚登録日 : 2018年11月1日

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