鈴蘭 (ハルキ文庫 あ 10-18)

著者 :
  • 角川春樹事務所 (2013年8月10日発売)
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本棚登録 : 105
感想 : 11
4

シリーズものは1作が気に入ると、あとは安心して読めるものである。

人の敷地内にゴミで壁を形成し住んでいる男、その近所で手作りテーマパークを営む老人、行方不明の恩師を探してほしいという依頼、もう、おなじみだが、畝原の周りで、さまざまな出来事や事件が、ポツリポツリと起きる。

この作品では、ネジが外れた、薄気味の悪い人間は出てこない。

結末は切ない。

シリーズの中では、異色ともいえるだろう。

で、楽しみにしている幸恵の成長だが、話せる言葉も少なく、いまだに発作が起きることはあるが、それでも、みんなが笑っていると、嬉しそうに笑うまでになっている。

それが、とても嬉しい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ハードボイルド
感想投稿日 : 2017年9月24日
読了日 : -
本棚登録日 : 2017年9月24日

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