君主論 改版: 新訳 (中公文庫 マ 2-3 BIBLIO S)

  • 中央公論新社 (2002年4月25日発売)
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十五世紀イタリアの複雑な情勢と、それを身をもって体験したマキャベリの観察眼によって、人間の本性が明らかになったと思います。その考察は示唆に富み、現代で何か新しい事業に取り組む場合にも十分生きる教訓ばかりです。
しかし、本書の言葉を借りれば「人間は、各自が胸にいだく栄光とか富とかの目標に向かって行動」するものだと定められていて、私欲がむきだしになった世界を前提としています。ある意味特異な世界といっていいでしょう。
だから、自分は何のために、どんな行動をとるのか、またその行動の手掛かりとして本書からどんな言葉を選ぶのか、よく考えなければなりません。

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感想投稿日 : 2012年7月25日
読了日 : 2012年7月25日
本棚登録日 : 2012年7月20日

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