蘇我入鹿 落日の王子(上) (文春文庫 く 1-19)

著者 :
  • 文藝春秋 (1985年4月25日発売)
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感想 : 12
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蘇我入鹿を主役として、きのとみのクーデターで暗殺されるまでを描いた作品。

私の中で、蘇我氏のイメージって、まんが日本の歴史で、蝦夷と入鹿が「天皇なんてお飾りさ」ってがははと笑ってる絵が、30年近くたった今でも鮮明に覚えてて。あとは、山岸さんのまんが、日いづる処の天子の、聖徳太子に翻弄される蝦夷像。

そんな貧弱な蘇我像だったので、とても楽しめました。
唐の制度の研究、啓蒙が進む中で、蘇我氏としては自身が大王になるか、現在の大君家への中央集権を指をくわえて見てて没落するか、の選択肢だったということにとても納得。

あとは、鎌足がイヤな奴で、とっても好み(笑)

推古女帝の恋の話が読みたい。
あと、額田女王も、再読したいな。

あと、全然話と関係ないけど、「ほうほうのてい」というのが「這う這うのてい」だと初めて知った。子供たちのお気に入り絵本「バスくんのおむかえ」でも出てきた言葉だったので、早速教えといた( ´艸`)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(歴史・時代)
感想投稿日 : 2014年2月20日
読了日 : 2014年2月20日
本棚登録日 : 2014年2月21日

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