eRotica

  • 講談社 (2004年3月16日発売)
3.08
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本棚登録 : 125
感想 : 20

図書館。

官能小説アンソロジー。
どれもただのエロではなく不穏な空気に満ち満ちているのがたまらん。

男性作家よりも女性作家の作品のが好きだった。
男性は、行為を詳細に描写する。直接的であることがエロさの証左かのよう。
女性は、直接的な描写はないけども匂い立つエロさ。
(その要因はまだ分析が足りない…)
この辺の傾向、エロ漫画や同人誌でも同様な気がする。
あとは、女性作家二人は、どちらも百合っぽさが。
桐野夏生の描く、互いに性行為をさらけ出し合うような未来も予感させる終わり方とか、一番の秘め事を見せ合うとか最高にエロくないですか!?
「柘榴」は、「倒立した塔の殺人」を否が応でも思い出す。

その他。
「思慕」は「大首」より後ろに載ってたこともあってオチが読めちゃう。
「あの穴」は、ナチュラルに女を馬鹿にしてる感が染み出ててイマイチ…

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 一般
感想投稿日 : 2017年8月10日
読了日 : 2017年8月10日
本棚登録日 : 2017年6月2日

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