猫はためらわずにノンと言う

  • ダイヤモンド社 (2017年12月7日発売)
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感想 : 14
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もっと自分勝手に生きろ、他人のことはそいつ自身に世話をさせておけということを、猫にかこつけて柔らかく言う本。
猫に関する引用がたくさんあるのが気に入った。

「猫の清潔さ、愛情、忍耐、威厳、そして勇気を思う時、私たちのどれだけが猫のようになれるだろうかと思う。」フェルナン・メリー(獣医、動物作家)

「はじめに神は人を創った。しかし、人があまりにも弱いのを見て猫を与えた。」ウォレン・エクスタイン(作家、動物トレーナー、動物愛護活動家)

「もっとも汚らしい野良猫でさえ気品がある。背伸びなどしない。彼らは猫であって、ただそれだけのことなのだ。」フレデリック・ヴィトゥー

「われわれはみんな、同じような忙しさに汲々としている。猫はそんなことには振り回されずに生きる勇気を持ち合わせている。」ジム・デイビス(漫画家)

「静けさという概念は座っている猫の中にある」ルネ・シャール(詩人)

「猫は何の役にも立たないことを名誉なことだと考えている。だから家の中では犬よりも上位に立とうとする。」ミシェル・トゥルニエ(小説家)

「猫と哲学者について深く研究した。明らかに猫は哲学者よりも賢い。」イポリット・テーヌ(哲学者、批評家、文学史家)

「一度しかない人生だから、猫と一緒に暮らさなければ。」ロバート・スターン(建築家)

「その昔、中国に皇帝がいた。国中の偉大な賢者たちを集めて彼は言った。
「いいことであれ悪いことであれ、人が一生のうちに抱くすべての感情を言い表し説明できる魔法の言葉を探せ」
この命令に言葉を探しに出かけた賢者たちは、しばらくののち一つの言葉を持ち帰った。(中略)。「すべては過ぎ去っていく」」p.30

「猫が目を開けた。太陽が入った。猫が目を閉じた。太陽はそこにとどまった。だから夜、猫が目覚めると、そこに太陽のかけらが二つあるのに気づく。」モーリス・カレーム(作家、詩人)

「この世で唯一私を理解してくれるのは、うちの猫だ。」ディアヌ・ゴンチエ(作家)

「人間は種の中で唯一、自分の種を受け入れない。猫は猫でいることに何の困難も感じない。単純なのだ。猫は、犬になろうなどというコンプレックスも矛盾も葛藤も意思ももち合わせていない。」アブラハム・マズロー(心理学者)

「教育のかなめは好奇心だ。もし好奇心が猫を殺したとおっしゃるなら、私は猫がその気高さゆえに死んだのだと答えよう。」アーノルド・エディンボロー(作家)

「猫は存在することに満足している。”いる”という動詞が最も似合うのだ。」ルイ・ヌスラ(作家)

「言葉にできない美しさがある。猫がまさしくそれだ。」ルイ・ヌスラ(作家)

「猫の友情を勝ち取るのは困難だ。猫は哲学的でまじめで、静かで自分の習慣を大事にし、秩序と清潔さが大好きである。そして誰にでも軽々しく愛情を示したりしない。あなたが友人としてふさわしいと思えば、友人にはなるが、決してあなたの奴隷になりはしない。」テオフィル・ゴーチェ(詩人、小説家)

「私が猫好きなのは、猫がリビングを歩く時も生まれ落ちた”雨どい”を歩く時も、同じ態度でいるからだ。(フランス語では雑種の猫を”雨どい猫”という)」シャトー・ブリアン(政治家、作家)

「猫と犬との違い。犬は人に食べさせてもらい保護してもらっているから、人を神だと考える。猫は人に食べさせてもらい保護してもらっているから、自分を神だと考える。」アイラ・ルイス(俳優)

「もしあなたが猫の愛情にふさわしいなら、猫は友人にはなるが奴隷にはならない。」テオフィル・ゴーチエ(詩人、小説家、劇作家、評論家)

「猫は賢いうえに、自分が賢いと知っている。」トミー・ウンゲラー(児童文学作家、イラストレーター)

「猫はとりあえず欲しいものを要求するのはタダだと思っている。」ジョセフ・ウッド・クラッチ(作家、批評家)

「猫の静けさは伝染病のように周囲に広がっていく。」アニー・デュプレー(俳優)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年1月26日
読了日 : 2024年1月26日
本棚登録日 : 2024年1月26日

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