世界のアルファベットとカリグラフィー

著者 :
制作 : こどもくらぶ 
  • 彩流社 (2015年7月24日発売)
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感想 : 2
5

2015年から、和食や和紙と同じように、書道文化をユネスコ無形文化遺産に登録しようとする動きが具体化してきたんだって。書道界が衰退してきてるなんて知らなかったな。活字文化の発達とともに衰退してきたんだって。
活字文化の発達は、文字に対する神聖な気持ちを衰えさせたのかな。

デジタルな文字は、便利な反面、文字から個人を消滅させつつある。デジタルな文字で美的感覚を養うのは困難だ。

紀元前3500年から3000年頃、メソポタミア(イラク・クウェート)でシュメール文字が使われていた。同じ頃、エジプトでもヒエログリフという文字が使われていた。二つとも世界最古の文字だ。
ヒエログリフは、現在使われているラテン文字、アラビア文字、ヘブライ文字の始祖となった。
文字って絵から始まったのね。絵から始まった絵もある、の方が正しいか。表意文字。

一つの場所から始まった文字が、あっちへ行って変化して、こっちへ行って変化して、里帰りしてまた変化して…という流れをざっと見ると、ヒエログリフから始まった文字を使っている文化は、それぞれの独自性を持ちながら、意識せずに共有している部分もあるのだとよくわかる。

というか、漢字圏って狭いな。東アジアだけなんだ?

現代のエジプト人はアラビア文字を使っている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 児童書
感想投稿日 : 2017年2月12日
読了日 : 2017年2月12日
本棚登録日 : 2017年2月12日

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