星を継ぐもの 巨人たちの星シリーズ (創元SF文庫)

  • 東京創元社 (1980年5月23日発売)
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感想 : 102
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王道のサイエンスフィクションに初めてチャレンジしたが、無茶苦茶面白い!
月面で一人の宇宙飛行士の死体が発見されるが、その死亡推定時刻は5万年前であった…という始まりなのだが、まずいきなりこの時点でワクワクしてくる。1977年の作品とは思えない新鮮さ!
ストーリーを語るよりも、アイデアを語ることが中心。発見→仮説→発見→仮説との整合性検証→より精度の高い仮説→発見を、無限に繰り返しているイメージ。空想小説としては恐らくたくさんの欠点を持ってると思うけど、謎を論理的に切り崩す痛快さ、その発想の大胆さが、欠点を帳消しにして余りある魅力となっている。
そんな作者の思想が垣間見える一文を引用し、締めとする。
「常識で考えて当然と思われることが現実にはそのとおりでないという場合、どごが間違っているか突き止めるに独創的な発想が必要だ。」
なんか難しい言葉も色々出てくるけど、それは全て無視、おススメの一冊です!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2015年7月26日
読了日 : 2015年7月26日
本棚登録日 : 2015年7月26日

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