原題 The Man in the High Castle
”かかる人々は高き者を恐る畏しき者多く途にあり 巴旦杏は花咲くまた蝗もその身に重くその嗜欲は廢る”
すべては虚しく、
それでも生きる。
グランド・ホテル形式で織りなす、
枢軸国が連合国に勝利した世界の、
意味の中に無意味な真実を見出す、
救われないようで救われた人たち。
…かな?
それにしても易経とはね。
決定された未来に一喜一憂し、希望をなんとか(都合よく)読み解こうとするのは、とても人間ぽい。
「イナゴ身重く横たわる(The Grasshopper Lies Heavy)」という作中作が虚偽の虚偽で、じゃ真実かというとそうでもなく、でも真実という卦が出るのも面白いです。
なに言ってるかわかんないですね笑
読めばわかります(たぶん、ですけどー)。
これと同じような和訳があてられているデビュー作「ウーブ身重く横たわる(Beyond Lies the Wub)」も読んでみよっと。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年12月20日
- 読了日 : 2021年12月19日
- 本棚登録日 : 2021年12月19日
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