モサド、その真実 世界最強のイスラエル諜報機関 (集英社文庫)

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  • 集英社 (1984年9月20日発売)
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感想 : 28

 「陰謀がいっぱい」によると集英社に入社したての若い編集者(ひょっとしたら加藤康男?)がイスラエル大使館に何度も訪れた結果、取材許可を貰ったそうだが、この自称「国際ジャーナリスト」の本が当時は「売れた」ものなので一切触れない。それにしても自称「国際ジャーナリスト」氏が「20世紀最後の真実」なるトンデモ本を書き飛ばしたばかりなのはイスラエル大使館が知っているはずなので、モサドに「南米でユダヤ人と戦っている男達」の情報を伝えなかったのだろうか?いくらメンゲレの死が知られていなかったとはいえ、あの本の「内容」からして大した情報はなかったと思うが。自称「大物のナチ」に取材した「ホロコースト否定論」の次はモサドとは本当に無節操な「国際ジャーナリスト」様だ。
 ハルエルによるアイヒマン拉致についてのインタビュー記事はハルエルに取材しているグイド・クノップの「ヒトラーの共犯者」とは随分と違う。何故こうなるの?「国際ジャーナリスト」氏は「復讐者たち」のような(当時)未邦訳の英語文献を種本にして量産していたとは言え、クノップのように他の関係者には取材しなかったのか、それとも存在自体を知らなかったのか。あるいは当時はハルエルと部下の間に反目がある事が知られていなかったのだろうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年9月26日
読了日 : -
本棚登録日 : 2023年9月26日

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