鈴木謙介の電通との共著。自身は、マーケティングのための知見であることを唄うが、その内実は学術的な消費社会論。
70s.80s年代は、田中康夫の『なんとなくクリスタル』、糸井重里の「贅沢は素敵」よろしく、消費社会の黎明期。そこでは、商品の有用性ではなく、差異コソが肝要。
そんな時代の消費を上野千鶴子は、〈わたし〉探しゲームと名付ける。消費を通した自己表現、他者との差別化こそ美徳であると。
翻って、鈴木謙介のわたしたち消費は繋がりに注視する。自分が素敵だと思った消費を、友人も素敵と感じる。バラバラだと措定されていた個人の偶然の結びつき。そして、深まる人間関係の濃密化、これこそ時代のトレンド
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
Social Science
- 感想投稿日 : 2010年12月19日
- 読了日 : 2010年12月19日
- 本棚登録日 : 2010年12月19日
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