野良女

著者 :
  • 光文社 (2009年7月18日発売)
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2年もご無沙汰で内膜症になってしまった鑓水の「尻の穴に座薬」
無口なとび職が気になるオヤジ好きのお嬢朝日の「くちびるから松坂牛」
カナダに彼氏がいるのに母から男を紹介される壺井の「太陽にぽえむ」
男に殴られるのが好きだが営業先でオタクに捕まる桶川の「模型だらけの俺んち」
不倫相手の子どもを身ごもり自殺を図る横山の「曇りガラスの三十代」
壺井はカナダの男に愛想を尽かしてパン屋のバイトを始め、
桶川はコスプレ男への思いを確認し、
鑓水はセックスレスの相手に結婚しようと言われ、
横山やプリチンを訴えて正社員となり、
朝日は彼と一緒にいるために仕事を辞める「愛して野良ルーム」
装画:瀧波ユカリ 装丁:木庭貴信(オクターヴ)

表紙からおわかりの通り江古田ちゃんが苦手な人にはおすすめできません。
アラサーの恋愛事情が赤裸裸に綴られています。
キャリア系女子が仕事と恋愛を両立、っていう話は多いけれど
派遣だったりお嬢様だったりと
仕事に重きを置いていないアラサー話って少し珍しいかも。
キャラクタとしては桶川のさばさばしたところとか
鑓水のものすごい喩えかたが面白くて好き。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: マ行
感想投稿日 : 2010年12月14日
読了日 : 2009年11月7日
本棚登録日 : 2010年12月14日

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