おとなしい少女であるわたしは
おばさんから涙を流す男の子を譲り受ける「ぽろぽろドール」
田舎の中学から出てきた私は自分の容姿を思い知り
冬馬さんによく似た人形を可愛がる「手のひらの中のやわらかな星」
家の建て替えの間おばあちゃんの家で過ごしているときに
坪内君の部屋でわたしそっくりの人形と出会う「めざめる五月」
製糸工場の下女だった私が戦後マネキンデザイナーとなり
坊ちゃんのようなマネキンを作り続ける「サナギのままで」
オークションで落とした人形の元に
前の持ち主から後悔の手紙が届く「きみのいない夜には」
事故で醜くなってしまった僕は子豚のような彼女が出来るが
秋葉原で昔の彼女によく似た人形を見つけてしまう「僕が人形と眠るまで」
イラスト:長井トモコ ブックデザイン:鈴木成一デザイン室
様々な人形とそれに対する人々の思い。
人形が登場する話って不安を誘うものが多いですよね。
やっぱり人形の中に人間を見ているからなのかなぁ。
「めざめる五月」とか「僕が人形と眠るまで」は狂気が見える。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
タ行
- 感想投稿日 : 2010年12月11日
- 読了日 : 2009年8月1日
- 本棚登録日 : 2010年12月11日
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