チェ・ゲバラ伝

著者 :
  • 原書房 (2001年1月1日発売)
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本棚登録 : 514
感想 : 58
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チェ・ゲバラ自身はもちろん星5つ。はじめて知ったが、キューバで革命を成し遂げた後、安泰の身分を捨てて、再びボリビアでゲリラに、そして亡くなる。
こんな事が出来たのは本当にチェ・ゲバラだけかも。偉人だなと思う。
ただ暴力に訴えるのはどうなのか。今とは違う理論だったのかな。ユナイテッド・フルーツ社と政治家のつながりで、南米の農地からアメリカへ大量のお金が流れていたし、グアテマラで大統領が国民に農地を配るとアメリカから軍事攻撃したからな。
たった数十人で革命出来ると思って、キューバに入った青年の気持ちっていうのはどういうものだろうか。しかも裕福な家庭で医者に慣れたのに。本当に偉人なのだろう。しかし南米でなんでこんな人が生まれたのだろう笑
北アメリカの南米での捉えられ方が非常によくわかった。嫌われている。またはじめから共産主義ではなかった。結果として共産主義なのか。資本主義と共産主義の対立だけではない複雑さもかいま見えた。
本自体は、詳しすぎて読みにくかった。たぶんキューバ革命の知識が事前にある人には、正確で膨大な情報量のこの本は素晴らしいのだろうけど、所見では人の名前が大量に出てきて、偽名のところもあって、しかも手紙の引用で、わけがわからない箇所があった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2013年4月13日
読了日 : 2013年4月13日
本棚登録日 : 2013年4月13日

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