短編集なので他の本の合間にでもすこしづつと思って読み始めたが一気に読んでしまった。
浅田さんが自衛隊にいたというのは全く知らなかったが、その時の体験に基づく短編集、九つの短編からなるが全て一つの部隊の中で登場人物はそれぞれで巧みに絡んでいる。
その一つ一つが読み終わった時に気持ちが「ポッ」となるようなものばかり。
時代は1970年、自衛隊を取り巻く時代背景などを織り交ぜながらそこに身を置く隊員を人間臭く読ませてくれた。
この色々な意味で「平和」な日本で災害の時にだけしか目が向かないのはしょうがないのかもしれないが、何故軍隊と呼べないその組織の中に兵隊と呼べない人達がいるのか…もう少し考えられなければならないと思う。
現代の自衛隊とはまた違う環境だろうがほっこりしながら色々考えさせられる…
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年10月31日
- 読了日 : 2012年10月31日
- 本棚登録日 : 2012年10月22日
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