過去、三浦雅士さんが岩井克人、佐伯啓思との各々の対談本を読んでいて、東大阪市立永和図書館で、偶然見つけたこの本を読んだという経過です。
例によって、博識な三浦さんが、岸田さんの主張をうまく引き出しながらの対談集となっていた。
一神教という宗教が、人類に及ぼしてしまう影響の恐ろしさを学んだという感じです。
面白かったのは、第6章一神教は戦争の宗教か?という章で、以下のくだりがありました。
ユダヤ支配層(自民党政府)はユダヤ(日本)国民のことを忘れてローマ(アメリカ)帝国に迎合しているように見えるけれども、実はそうすることが国民のためであり、他に道はないからそうしているに過ぎないのに、イエス(過激派)は支配層(政府)の真意を理解せず、現実にイスラエル(日本)をこれからどう運営してゆくかの具体策もなく、いたずらに神の国(革命)といいういい加減な妄想の世界を描いてみせて、そこに民衆を差し込もうとしたということになります。
新左翼の運動が盛んだった頃は、私の青春時代でしたが、岸田さんは上記のような分析をしていたというわけです(笑)。
まぁ、とにかく、ユダヤ、キリスト、イスラムがどいう宗教であるのかと一瞥するには面白い本でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
宗教
- 感想投稿日 : 2022年1月8日
- 読了日 : 2022年1月8日
- 本棚登録日 : 2021年12月27日
みんなの感想をみる