平和通りと名付けられた街を歩いて: 目取真俊初期短篇集

著者 :
  • 影書房 (2003年10月1日発売)
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本棚登録 : 33
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うーん、何とも言えない重い読後感……。『魂込め』の感想で、「本土/沖縄、この世/あの世、大人(の男)/老人・子ども、男性/女性、などなど、さまざまな対立軸が示しつつ、前者と後者のあわいに生きる人たちの姿を描きながら、前者の人々の『まなざし』(の権力性)を撃つ作品」と書きましたが、それはこの作品集にも言えることだな、と思いました。この人の作品の通奏低音、というところでしょうか。収録された5篇の中では、最初の「魚群記」がよかったですね。(20071122)

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: ブンガク
感想投稿日 : 2007年11月23日
本棚登録日 : 2007年11月23日

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