「スパイダーマンって蜘蛛だって知ってた?」
「んーん、初めて知った」
6歳の息子が、産院で取り違えられていたと知った2つの家族の話。
病院側は「こういう時は100%交換を選びます」と言う(ほんとに!?っていうか前列があんの!?)。交換、つまり生物学的親子の組み合わせに戻すかどうかを判断するために交流する二家族…彼らの選ぶ道は。
えー、まず福山雅治がいましてね、彼は都会の大会社で大きなプロジェクトを推進していたりするエリートで子供にも英才教育を施していて、小学校受験をさせているんです。
対してリリー・フランキーは町の小さな電気屋を営んでいて子育てに大事なのは共に過ごす時間だと考えているのです。
お母さん二人はまあそんなに隔たりがない感じで。
序盤からもう、福山雅治が人の心が分からないのが悪いって感じで進んでいって、きっとこれ中〜終盤で弾劾されるんだな…と胃が痛くしながら観てました。自分もリリー・フランキーみたいにするの苦手な親なので。
こう、辛い目に会うことが予想される作品は観てて苦しい。
それはそれとして6年も共に育った子を、取り違いだったからと言ってハイ交換、みたいには絶対出来ない。
どんなに苦悩したからと言ってそれは選ばないよ。育てたならそれは自分の子でしょうよ。
息子たちに選択権も事情の説明もなかったのは気になるところ。親のエゴがテーマだからなのか?
是枝監督作品、万引家族・海街diaryに続く3つ目ですけど、家族を描く方なんですね。
明るいお話が好きなので、監督のファンにはきっとならなそうだけど、雰囲気ある絵作りだなと思います。
ヘビーな内容でお腹いっぱいな気持ちになりました。
- 感想投稿日 : 2020年2月17日
- 読了日 : 2020年2月17日
- 本棚登録日 : 2020年2月17日
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