炎路を行く者 —守り人作品集— (偕成社ワンダーランド)

著者 :
  • 偕成社 (2012年1月24日発売)
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ヒュウゴは帝の盾の息子だったんだね。家族、親戚を殺されて、下町に住むしかなく、憤りを持て余していた。育ってきた環境がまったく違うところで生きていく想像がつかないな。考え方も違うから馴染めないし、馴染みたいとも思わない。でも、そこから抜け出すチャンスがあっても、それは敵に魂を売ることになると思って決断できない。でも本当にそうなのか、もっと高みから全体を見るためには、必要な手段として割り切れるのか。最後に決断できて良かった。そして、最後まで良心や心の支えとなる人たちがいてくれてよかった。少年時代だからこそ悩む葛藤かな。大人になってから考えると、そんなに悩まなかったのかなぁ。ジグロの言ってた、十五の我には、見えざりし、弓のむがみと、矢のゆがみ、二十の我の、この目には、なんとなく見える、ふしぎさよ。人は成長する生き物なんだなと。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年5月20日
読了日 : 2021年5月20日
本棚登録日 : 2021年5月15日

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