会津落城: 戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書 1728)

著者 :
  • 中央公論新社 (2003年12月1日発売)
3.56
  • (6)
  • (21)
  • (16)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 158
感想 : 22
4

私が知りたかったこととはやや違う内容だった。なぜ長州と会津が対立したのか、新政府の会津に対する仕打ちが過酷になったのか、そうした理由を知りたかったのだが・・・。購入前のリサーチが不足していた。
が、会津が敗北に至るまでの経過がつぶさに記録されているのはためになった。それがまた、太平洋戦争の敗北の経過とよく似ていることに気付いた。トップの指導力不足、見通しの見誤り、判断ミスの連続・・・。著者の筆致からは、会津落城は「人災」のようにも思えてくる。
登場した人物のなかで、私が興味を持ったのは山川大蔵。その妹「捨松」についてググッてみたら実に面白かった。次は「大山捨松」についての本を読んでみたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 幕末・明治維新
感想投稿日 : 2011年10月6日
読了日 : 2011年10月5日
本棚登録日 : 2011年10月5日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする