現代の手術、抗がん剤を中心としたがん医療に異を唱え、がんは怖くない、何もしなければ痛まない、医療が余計なことをするから悲惨な死に方をしていくんだというスタンスをお持ちの二人が対談形式ですすめるこの本。以前から興味を持ってこのお二方の著書を読んでいますが、すべてが正しいかどうかは別として納得できる部分は多くあります。私の祖母も肺がんで亡くなりましたが抗がん剤の影響で髪は抜け、耳は一切聞こえなくなり、1年半の闘病の末、最後はお化けのようになって亡くなって行きました。抗がん剤を使わなければ1年半がどのくらいになったかはわかりませんが、もう少し人間らしく余生を過ごすことができたのではと家族の間では後悔がいまだに残っています。寿命は長ければいいってものじゃない、最後まで人間らしく生きられるかどうかなんだなぁということをあらためて気付かされます。がんが怖くなくなる一冊です。
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- 感想投稿日 : 2013年12月26日
- 読了日 : 2013年12月22日
- 本棚登録日 : 2013年12月26日
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