これはきっと、恋じゃない ある日、異世界の聖女が召喚されて。 (カドカワBOOKS)

著者 :
  • KADOKAWA (2016年8月10日発売)
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感想 : 1
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「なろう小説」で、この方の作品を読んでいました。

なろう書籍化作品って、WEBで面白いと思ったのに、
書籍で読むと、読後感が全然、変わってくるんですが、私だけの感覚なのかな?


私は、薄幸ヒロインが大好きなんですよね~。
「婚約者は、私の妹に恋をする」の情け容赦ない家族と恋人。
ヒロインのバッドエンドから物語が始まるところ、
これこれ、最高かっ!
この作者さんのヒロイン設定は、いつも惹きつけられます。

しかし、「これ恋」主人公リディアもそうなんですが、
美人だけど、おとなしくて、たぶん優しい。
見た目よくっても、すごく平凡に感じる…

そもそも、「シンデレラ」や「白雪姫」も、気立ての優しい美人で、私は平凡だな…って思ってたわ。
彼女たちが「めでたしめでたし」で掴んだものは、
富と権力じゃんか。

私、「人魚姫」のほうが、何倍も好きだわ。
自分の運命を変える人との出会い。
それがバドエンでも、いいわあ~

「これ恋」の感想からズレたけど、
つまり、幸せになりたいという意欲がない主人公って、読んでいて楽しくないだけどな~。

彼女の幸福を望む男性たちのメンツがすごいのなんの。
第一皇子殿下
殿下側近の護衛騎士(爵位持ち)
神官長

その権力で、もっと早く、リディアのこと、なんとかしたれや!と思うしな。
まあまあまあ…それができない理由があったことは分かるんだけれども。

まあ、でも、この人たちが頑張ってリディアをハッピーエンドにしたような話で、う~ん、読後感、すっきりしない。

アテ馬にされた異世界から召喚された聖女さま。
アテ馬キャラって、イヤな子設定にされちゃうので、仕方ないんだけど、扱いがかわいそうだったな。

ストーリ性はよかったが、
ヒロインに共感できなかったので★1つ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2020年5月27日
読了日 : 2020年5月27日
本棚登録日 : 2020年5月27日

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