ダライラマと文化人類学者・上田紀行との熱い対話。確かにダライ・ラマが上田紀行との対話にすっかりのめり込み、熱っぽく語った対話だということは分かる。しかし、対話の部分はなぜか面白くない。確かに御説ごもっともなのだがあまりにあたりまえすぎて興味がわかない。そう感じたのは私だけだろうか。面白かったのは、むしろ対話の初めに上田紀行が自分の幼少期からの心の遍歴と仏教との出会い、現在に至るまでの仏教への働きかけなどを語った部分だった。これはダライ・ラマも興味深く聞いたようで、この長い自己紹介でダライ・ラマは上田をすっかり信頼し、大いに語りあえる相手と感じたのではないだろうか。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2008年10月26日
- 読了日 : 2008年10月26日
- 本棚登録日 : 2008年10月26日
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