森村誠一氏は映画化された「人間の証明」や「野生の証明」の作者として覚えている方もいるかもしれないが、今回読んだのは彼が最近チャレンジしている時代小説「悪道」だ。暑苦しい週末の夜に読む作品としては最高でかなり読後感がスカットする痛快時代劇として仕上がっている。綱吉の影武者が綱吉の急死ご自分の権益を守りたい老中によって見事本物に成り代わって行く中での老中達保守派と影武者とそのサポーターとなった物たちとの息をのむ争いと影武者の見事な権謀術数さばきを描いたサスペンスとなっていて、気軽に読め楽しめるいいエンタメ作品に仕上がっている。そんな映画化もありかなと思わせるくらいのおもしろ時代小説を読むBGMに選んだのはStan GetzとAstrad Gilbertoの"Getz au go go ". ヘタウマボーカルが蒸し暑いよるには気持ち良い。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年7月17日
- 読了日 : 2016年7月17日
- 本棚登録日 : 2016年7月2日
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