坊っちゃん殺人事件 (幻冬舎文庫 う 3-9)

著者 :
  • 幻冬舎 (2010年10月8日発売)
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感想 : 9
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【坊ちゃん殺人事件】 内田康夫さん

四国、松山を取材で訪れることになった浅見光彦。
その道中、マドンナのような、すました女性と遭遇した。
光彦の目的地とマドンナの目的地はどうやら同じ方向らしく行く先々でマドンナを見かけ、
結果的に光彦がマドンナの後をつけるような形になってしまった。

マドンナにはストーカーと間違われ、市街地では警察官にも目をつけられてしまった。

光彦は松山に入り、子規や漱石、山頭火の足跡を辿りルポを続けていた。
そして、小田川で女性の他殺体が発見されたというニュースを耳にした。
殺人事件という言葉は光彦の好奇心を刺激する。
さらに聞いてみると小田川は、今取材を続けている近くらしい。
そして、驚いたことに、殺されたのはあのマドンナだというコトだった。

ストーカー疑惑で警察に目をつけられた光彦は容疑者とみなされ任意同行を求められる。

理不尽な警察の通達に憤慨する光彦であるが、容疑者という立場から事件の
渦中に身を置くことが出来ることにある種の期待感を寄せた。
事件の詳細を知ることが出来ると考えたのだ。。

そして、第二の殺人が起こった。
被害者は光彦が取材で訪れた句会の主催者であった。
またしても、光彦に容疑がかけられる。。。



最近ちょっと浅見光彦シリーズにハマリ気味。。
警察の短絡的で思慮に欠ける捜査、推理の荒さと
光彦の繊細で理論的な推理力の相違が面白い。

 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 内田康夫
感想投稿日 : 2013年2月12日
読了日 : 2013年2月11日
本棚登録日 : 2013年2月12日

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