流産の話は可哀想で辛いけど、この話はほぼそこからがスタート。(そこまでで1/4だけど。)ヒロインがエキセントリックな性格で、ヒーローも自分勝手であまり応援したいカップルじゃなかったのだけど、どうやってハッピーエンドにたどり着くのかと続きを読ませるのはストーリーテラーというべきなのか。作中に出てきた画家のアトリエ描写だけは素晴らしかった。
作中でSKIFSA(健全なアメリカを担う健全な子どもたち)という反同性愛団体がヒロインの絵本に同性愛的表現があると懸念を表明し~というまったくのいいがかり的な問題も発生するのだけど、このいかにもアメリカ的な活動が嫌らしい。アメリカって表現の自由も、反対の自由もあるんだろうけど、どっちも譲り合って暮らそうとは思わないんだろうなぁ、国土が広いせいか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ロマンス(現代)
- 感想投稿日 : 2012年5月26日
- 読了日 : 2012年5月26日
- 本棚登録日 : 2012年5月26日
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