良いお話でした。良い終わりだった。派手なところはなく。何も進んでないように、変わってないように見えて、確かに変わっていった話。少しずつ、少しずつ、確実に。
藤井さんはきっと渡さないし、市江も行かないんだと思いました。何が幸せか、自分で決める。「人のことばかりではダメよ、自分も幸せにならないと」ってありふれた言葉をお客さんに言われたとき。何も言葉は返さなかったけど、そのお客さんの幸せそうな姿を見て市江が幸せを感じていることは読んでいて伝わりました。何がその人にとっての幸せなのかは、他人には解らない。それを市江も藤井さんも、2人とも解ってるんだなと思いました。だから、自分の願いを押し付けない。選んだ道は別だけど、今後もずっと交わっていくことが確かな、未来のある素敵な終わりでした。
最後まで人の幸せばかり。でもそれが市江の幸せなんですよね。きっと原点だった最後の子供の頃の話。幸せそうな顔。だから、コートを着て嬉しそうな藤井さんを見て、幸せそうに笑ったんだと思いました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
少女漫画:B6
- 感想投稿日 : 2015年4月20日
- 読了日 : 2015年4月19日
- 本棚登録日 : 2015年4月19日
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