様々な学問分野の著名人達へのインタビューがまとめられている。実際にその分野を背負って立つ人達の言葉なので、刺激が強く学問への興味の幅が広がった。またそれぞれの著名人に共通する考えや異なる考えを知れるので、自身の物事に対する視点をこの1冊で多く獲得出来る。
この本の中で、「人工知能の父」と呼ばれるマービン・ミンスキーのある言葉が特に響いた
「大学で数学を専攻していたけれども、自分より数学がよくできる人たちがいたし、その後物理もやったけれども、やっぱり自分より良くできる人たちがいた。だから誰もまだやっていない人工知能という分野を開拓したんだ」
最近の博士過程はただテクニシャンを生み出すものになっている。その分野に詳しくなることは大切だが、自分の分野の未来に役立つかどうかで物事を判断する近視眼的思考が多い。実際にマービン・ミンスキーのように新しい分野を開拓するためには、全く関係のないように思われる分野にも興味を持って取り組んで見るのが良いのかもしれない。
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- 感想投稿日 : 2020年6月20日
- 読了日 : 2020年6月19日
- 本棚登録日 : 2020年6月19日
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