ハチミツとクローバー 9 (クイーンズコミックス)

著者 :
  • 集英社 (2006年7月14日発売)
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感想 : 214
5

私にはこれしかない
そういうものが
眩く 星みたいに 松明みたいに
輝いて揺れている光が
ある日突然 消えてしまいそうな時

何も残らない不安は どれほどだろう

生きている意味と重なってしまうその影の重さは
他の手に委ねられるようなものではなくて

誰もが きっと その暗闇を前に
立ち尽くしてしまう

助けてなんて言えないけれど
差し伸べてくれた手は なんて温かいのだろう

光だけが生きて行く理由
それはもう 変えられない

けれども その手に何も返してあげられない

こんなに溢れそうなのに
どうして何もないの

一人だけで 生きてきたのに
もうそれさえも できない

言葉にしてしまったら
もう離れられない 気がして

怖くても それでも
そんな未来しか もう ない気が して

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2019年2月10日
読了日 : -
本棚登録日 : 2019年2月10日

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