公開された頃にTVで宣伝していて気になった作品。
たまたま見かけたのでレンタル。
コメディーかと思いきや全然そうではなかったです。
えっと...社会風刺のSF?
広告では「中国語を話す紳士でどこか可愛い宇宙人」となっている王さんですが、個人的にはあまり紳士さが伝わらず……(「可愛い」の方も正直微妙ですが、これは個人差もあるので気にはならなかったです)。
中国語には字幕がなかったのも原因の一つだと思います。
キュルティの言葉をガイアがどういうニュアンスで訳しているのか分かると、作品全体としてもっと良かったのでは。
タイトルの段階で王さん=宇宙人と確定しているので、「中国語を話すというだけで拘束されている」という点は伝わらなかったかな。
キュルティの発言から見た目で相手を判断することへの批判は感じられましたが、彼のキャラをもう少し嫌味っぽくした方がガイアの同情していく過程を印象付けやすかったとは思います。
冗長なシーンが所々あったので、前半はもう少し王さん=中国人を隠してガイアの不安感や緊張感を描写した方が面白いんじゃないでしょうか。
肝心のオチですが、途中で分かってしまったのでそこまで驚きはなく、あ~やっぱりといった感じ。
(以下、盛大にネタバレします)
王さんの発言には矛盾が多いんですよねー。
刑事ものやミステリー好きとしては、中々下手くそな尋問相手だと思いました(笑)
地球に来た目的を「地球人との相互理解」と言いながら、自分の星に帰る方法はなく「永住するつもり」はちょっとおかしい。
潜伏場所も「正確な場所が分からない」は不自然だよなあ。もっと説明の仕方があるでしょうに。
ガイアに対してはまさに「お前、馬鹿だな」って感じです(笑)
90分くらいの作品ですし、レンタルなら一回見ても損はないと思いました。
- 感想投稿日 : 2018年2月2日
- 読了日 : 2018年2月2日
- 本棚登録日 : 2018年2月2日
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