目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書)

著者 :
  • 光文社 (2015年4月16日発売)
3.98
  • (258)
  • (375)
  • (185)
  • (27)
  • (11)
本棚登録 : 4308
感想 : 400
5

すごくいい本に出会えたなぁと感じてます。

まず、とても読みやすかった。抽象的で概念的な内容を扱っているのに、都度理解しながら読んでいくことができた。
なるべく平易な言葉を選んでくれているのもあると思うけど、具体例が豊富だからイメージしやすいし、話の流れが理路整然としているので、頭を整理しながら読める。このまま中高生の国語の教科書に載せられるレベルだと思う。

そして、何より内容も面白くて、目から鱗の発見が多かった。
障害者に対する考え方も変わったし、サポートする側とされる側という「福祉的な視点」を離れて、「目が見えること」「目が見えないこと」を文化的な差異として「面白がって」お互いを比較することで、自分たちの身体に対しての新しい視点が得られた。

4章ででてきた美術館の「ソーシャル・ビュー」面白そう!機会があれば参加してみたいな〜

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年2月21日
読了日 : 2022年2月21日
本棚登録日 : 2020年4月10日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする