聖母の深き淵 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (1998年3月20日発売)
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本棚登録 : 962
感想 : 103
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やっと麻生と錬に再開。麻生が探偵に、錬が若頭になっている。でもこの本では脇役だ。
緑子に子供が生まれている。新宿から辰巳署に移動。って、門前仲町に4年も住んで、6年も勤めたけど、警察署がどこにあるのかは、知らないな。用がなかったもんな。
最初からトランス・セクシュエル、トランス・ジェンダーなんて20世紀最後になって話題になったことが盛り込まれている。緑子も豊の話を聞きながら、「混乱」してきた・・・とあるが、私も読みながら混乱した。読み物でよかった。読み返せる。
麻生は本筋に関わったけど、錬は2年前に行方不明になったドラッグを探しているから、完全に別件。
女性の刑事って大変だ。セクシーな話になるのは仕方ないかもしれないけど、この話でも一日に男ふたりを相手に・・・最初のは自分から、2回目は暴力で。
緑子が自分で経験したから解ることもある。出産直後のマタニティー・ブルーとか、同性愛への理解とか。シリーズ一冊目もそうだったけど、いろんな事件がもつれている。売春と麻薬、主婦売春、売春婦殺人、幼児誘拐・・・読み応えはあった!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年5月25日
読了日 : 2020年6月6日
本棚登録日 : 2020年5月25日

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