白ゆき姫殺人事件

著者 :
  • 集英社 (2012年7月26日発売)
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感想 : 627
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読後にもやもやするのは相変わらず(笑)でも、新しいミステリーの形式で個人的には好き。

人は見たいものしか見ない。そして、それをあたかも真実であるかのように捉えてしまう。考え方は人それぞれであるが、結局自分が真実だと認めたものしか受け入れる事は出来ないということなんだろう。

更に誰かの為を思って行った事が、結果的に相手には伝わっていない事も多い。自分の考えている事と相手の思う事は必ずしもイコールではないから仕方がないのかもしれない。だからこそ、コミュニケーションが重要なのだろう。

結果的に今回の事件で幸せになった人は誰もいない気がする。心を通わせる事のできる人がひとりでもいれば、何か変わっていたのかもしれない。

全体的に少し軽めであり、細かい背景の描写は少ない。それでも、独特の書き方が読者を惹きつける。ただ、最後まで分からない点も少しある。

【分からない点】
①結局江藤のブレーキは誰が外したのか。
②マンマローに登場してくるアカウント名が誰に該当しているのか。もちろん分かる人もいるのだが。

読書状況:積読 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年4月6日
本棚登録日 : 2014年4月6日

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