センスは知識からはじまる

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  • 朝日新聞出版 (2014年4月18日発売)
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本棚登録 : 6782
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普段の建築の仕事をする上で「センスがないからわからない」と言われることが多く違和感を感じていたが、この本に「知識に基づいて予測することがセンス」であると書いてあり腑に落ちた。

以下自分の好きだった内容を抜粋。

・みんながへぇーと思うものは、ある程度知っているものの延長線上にありながら、画期的に異なっているもの。「ありそうでなかったもの」

・ものをつくる人間は、新しさを追い求めながら、過去へのリスペクトも忘れないことが大切なのではないか。

・はるか遠い未来に飛んでしまっては、消費者は未知のものへの恐怖心や違和感を覚え、ついてきてくれない。

・「感覚」という言葉に逃げずにデザインの説明ができなければならない。感覚とは知識の集合体。

・好き嫌いでなく例を挙げてセンスを磨く。
好き嫌いとは、客観情報と対極にあるもの。

・センスを磨くには、センスを活用する技術を持つことも大切なのではないか。

・「いい企画を出してやろう」と悩みすぎて時間ばかり食っているなら、自分が得意な分野から考えてみることをおすすめする。
圧倒的に楽しくて効率も上がる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年4月1日
読了日 : 2022年3月29日
本棚登録日 : 2022年3月6日

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