ミチクサ先生 下

著者 :
  • 講談社 (2021年11月17日発売)
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本棚登録 : 340
感想 : 40
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■ Before(本の選定理由)
上巻を読了。まだ小説は書いていない。
正岡子規には死の影が近づいている。
果たして漱石はその後どんな日々を過ごしたのだろう。

■ 気づき
最後に会った日に正岡子規が漱石に送った句「秋の雨 荷物濡らすな 風邪ひくな」。死期を悟ったなかで、こんなにも気丈に振る舞い、ユーモアを大切にした姿に涙が止まらなかった。
また、漱石が文学を志すのは意外に遅く、公費留学中のロンドンで、安アパートで一人、35歳の正月を迎えた朝だったという。

■ Todo
この感慨を胸に漱石の小説を読み返したから、きっと違った風景=漱石の日々の断片を見ることだろう。分量で敬遠していた「吾輩は猫である」も読んでみよう。

そして、何かを始めるのに、遅すぎるということは無い。
自分の中の「兆し」の感覚を大切にしてあげよう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年5月2日
読了日 : 2022年5月2日
本棚登録日 : 2022年5月2日

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