太平記を主軸に、蒙古襲来前夜から鎌倉幕府の滅亡までを描く。当時のという限定付きではあるものの、最新の研究成果を生かしつつ、時として大胆に自説を展開するバランス感覚、学術的精確さを多少犠牲にしてでも一つの時代、人々を描き出そうという迫力、技巧に優れた描写、これらが相俟って読んで楽しく、それでいて十分に説得力に富む作品となっている。
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- 感想投稿日 : 2018年9月15日
- 読了日 : 2018年9月5日
- 本棚登録日 : 2018年9月5日
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