にしかなこさん。
別の作家さんのおも〜い小説読んでて、読み進められず んー て思ってたから西さんに読み替えてみた。
読みやすくて、文章のあたたかさで心があたためられたし、よかった。
ねこの名前すき。
カミさん、ホトケさん、ポックリさん。
ポックリさんが特に好きかな。
時々入れるお母さんのだらしない相の手とか、
ひっきりなしに藍ちゃんが持ってくる異様に美味しい料理とか、
カミさんホトケさんの作る仲のいい影とか、
ポックリさんが与えてくれるのらくらした密度が勝っていて、皆心から、自分の家みたいに、居心地良さそうにしてる。
そんなときおばあちゃんが戻ってきたりしたら、もう帰られへん。
おばあちゃんはお喋りやないけど、ぽりぽりと豆を噛み砕くようにする話は、聞いてると実はものすごい抑揚があって、その波に乗ったら最後、とろとろと心地良くて
コジマケンと藍ちゃん。
児島犬。
藍ちゃんのぶどうの匂い。
緑ちゃん。
突撃!ウエンズデイ。
ハロー!ビスケット。
とことん駄目になっていくあの人に、それでもついていく、そういう自分に、酔うてたんです。それだけです。
ここまで誰かのためにすることが出来るんやて、それを実感して、初めて自分が生きてるような気がしたんです。
さりげなくでいて、ふかー。
ぬるいお湯にはいって、じっくり温まっていくような感覚の西さんの文章。
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2009年7月23日
- 本棚登録日 : 2009年7月23日
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