端的に述べるのであれば、闇で病みな話。ばななのテーマであろう「生と死」が核。10年以上前、よしもとばななが吉本ばななだった時に書かれた「とかげ」を新たに加筆修正したモノ。若かった頃に書いたそれに、齢を重ね、年を経た著者自身が違和感を感じ、書き直して発刊に至ったのがこの「ひとかげ」。「とかげ」よりも丁寧で文章が巧くなってる。けれども、荒削りな「とかげ」の方が好き。 「ひとかげ」のあとに「とかげ」も収録されてるので読み比べ可能。内モモでなく、うなじに彫りたい。トカゲ印。
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2008年5月14日
- 本棚登録日 : 2008年5月14日
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