1995年とやや古い教科書なのが残念なのだけど、実践よりCBTの理論そのものについて読みたいという欲求に応えてくれる印象。
この本は第2章がよくて、バンデューラの理論とエディプス・コンプレックスの関係について、モデリングと同一視の違いなどが明確に書かれていてわかりやすい。
またエリス、ベック、ラザルス、ウォルピあたりのややこしくて「どこがどう違うの?」という各理論の関係性がまとめられていて便利。「認知的変数の一覧」なんかもある。
3章以降は認知モデルの発展の歴史や理論・仮説の解説が中心。
ラザルスによるストレスの「発見」から始まるストレスとCBTの関係が詳しい。またラザルスとスピルバーガーのストレス理論の違いが図解されていて、どこでどう「評価」して、どう介入するのか理論そのものが理解しやすくなっていたりする。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年6月11日
- 読了日 : 2020年6月11日
- 本棚登録日 : 2020年6月6日
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