本物の知性を磨く 社会人のリベラルアーツ

著者 :
  • 祥伝社 (2015年9月24日発売)
4.00
  • (1)
  • (5)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 24
感想 : 5
4

○引用
顔や頭は正面の鏡だけからでは、全体的な姿は分からないが、三面鏡を使えば分かる。これと同じく日本を全体的にとらえるためには、中国と韓国(挑戦)という「合わせ鏡」で見ることが必要である。特に、韓国(挑戦)は日本と似たような立場で中国の影響を大いに受けているので、日本との比較からいろいろなことが分かる。

ミルワード氏の指摘は、懐疑精神とは思想、発言の自由が何にも増して尊いものだという概念をベースとしている。しかるに、日本においては伝統的にこの点の自由がなかった(あるいは抑圧されていた)ために、子どものころから健全な懐疑精神を持つような教育が学校でも家庭でもなされない。それゆえ、討論形式で自由に発言してよい、と言われてもまともな討論ができないのだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 哲学
感想投稿日 : 2017年2月19日
読了日 : 2017年1月29日
本棚登録日 : 2017年1月29日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする