KAGEROU

著者 :
  • ポプラ社 (2010年12月15日発売)
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本棚登録 : 5269
感想 : 1204
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こういった作品は、どうしても色眼鏡でみてしまうところがあって、しかも批判ベースの色眼鏡。なるたけ、そういった偏見を捨てて読もうとしたけど、捨てきれていないところがある。それもまぁしょうがない。

率直な感想、これは酷い。
薄すぎるし、軽すぎる。これは「命」をテーマとした作品なのか?

アウトライン自体はそこまで悪くないと思う。かといって賛美されるものでもないが。
主人公を含める登場人物が驚くほど軽薄で、そもそも個性を描ききれていない。「命」は深いものだと思うから、人物の人間性や個性などはより深く描写する必要があると思う。それが感情移入に繋がり、共感・感動を生みだすのではないだろうか。
次に設定なんだけど、世界トップクラスまでの技術を持ち、税金からも逃れる裏組織。
簡単に名刺渡してんじゃねーよ。てか名刺とか作ってんじゃねーよ。
などなど、これ以外のあらゆる点で設定が破たんしている。

そして、やはり文章が酷い。意味のない、センスを感じない例え。
こればっかは好き嫌いとか感覚的なことに左右されるけど、駄目だわ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ヒューマンドラマ
感想投稿日 : 2011年1月26日
読了日 : 2011年1月26日
本棚登録日 : 2011年1月26日

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