正直、主人公の気持ちを理解できるとは言えない。
最後の殺人についても正直分からないし、指を持ち歩くということもわからない。
しかし、死んだ人を忘れられずにいる姿だけは少し理解できる。
しかし、所々で描かれている演技をしているという表現から本当に本人が望んでいたものは何だったのか、本当に彼女さえ生きていればよかったのか……
確かに私達は少し演じているところはある。本音と建前を使い分けこの人に対してはこういう態度を試みよう、この言葉や表現をしてみようなどと半ば調整とも取れるようなものをすることもあるだろう。
もしかしたら、それの延長線上には自分を見失う主人公のような結果が待ち受けているのではと少し怖くなる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2023年6月30日
- 読了日 : 2023年5月29日
- 本棚登録日 : 2023年4月1日
みんなの感想をみる